新・ことば事情
4338「天皇陛下のお言葉か?メッセージか?」
2011年3月16日の夕方、今回の「東北地方太平洋沿岸大地震」(NNN系列では「東日本大地震」→「東日本大震災」に変更)を受けて、天皇陛下がビデオで励ましのお言葉を述べられました。
日本がくじけそうになっている今、海外の人たちが励ましてくれるのも涙が出るけど、天皇陛下のお言葉は胸に染みました。その「お言葉」を指して、翌日(3月17日)の朝刊の見出しは、
(読売)メッセージ
(朝日)メッセージ
(毎日)メッセージ
(日経)お言葉
(産経)メッセージ、お言葉全文
となっていました。
たしかに「メッセージ」には違いがないのですが、外来語にしてしまうとちょっと軽くなってしまって、ありがたみが薄れるような気がしたのは私だけでしょうか?
そのメッセージ、お言葉の中で、"アナウンサーとして"気になった言葉やアクセントは、
「ゼ\ンリョクデ」(「全力で」=頭高アクセント)
「コ\ーテンシ」(「好転し」=頭高アクセント)
「クニ\ヤ」(「国や」=関西風アクセント)
「ニ/ホン\ジン」(「日本人」)
「チュ\ーシンヨリ」(「衷心より」=頭高アクセント)
「ヒトリビトリが」(「一人一人が」=「ビトリ」と濁った)
といったお言葉でした。
コメント
「天皇」「メッセージ」と単語が並ぶと、こちらの文書を想起します。
http://www.archives.pref.okinawa.jp/publication/2009/09/post-250.html
投稿者: かくた 日時:2011年03月29日(火) at 01:43
道浦さん、コメントできるのが最後なのが残念です。以前、僕みたいな素人の質問に
丁寧に答えていただいてとても感動しました。ありがとうございました。
よみうりテレビのアナウンサーの皆さんの言葉、国語に対する真摯な態度には敬服の念を抱かずにはおれません。今後もブログ、楽しみにしています。頑張ってください。
投稿者: KAGURA 日時:2011年03月31日(木) at 23:10