新・ことば事情
4334「ザラにある」
去年(2010年)の年末に、「ミヤネ屋」スタッフのIさんから、
「『ザラにある』の『ザラ』って何なんでしょうか?」
と聞かれました。辞書(『精選版日本国語大辞典』)を引いても語源は出ていません。
さあ、困った。
ということで、寝かせておきました。約2か月半、経ちました。
また取り組んでみることにしました。
すると・・・
「ザラ」は「形容動詞」であること、「ザラに」という形になることに改めて気付きまた。
「もしかしたらこれは、『さら』が強調されて濁ったのではないか?」
というアイデアが浮かびました。
「さら(なり)」は、
(1)「(多く「言へばさらなり」「言ふもさらなり」の形で用いて)いまさらめいているさま。わざとらしいさま。
(2)(「言へばさら」「言ふもさら」の略)いうまでもないさま。もちろんだ」
と載っていました。
うん、これの強調形で濁ったんじゃないかな。意味も近いし。
正解はわかりませんが、一つのアイデアとして書き残しておきます。
コメント
私たちの仕事用語で「ざら場」というのがあります。
「注力していない客」、「当てにしていなかった注文」
などに使います。語源は知りませんが、「あえて探さなくても「ざらにある」」から「ざら場」なのだと思っています。株式の世界でも「ざら場」って言いますね。で、この「ざら」って何なんでしょうね。
投稿者: yoshi-q 日時:2011年03月26日(土) at 00:52