新・ことば事情
4331「結氷」
2011年1月17日、テレビ朝日のお昼のニュースで、長野県の諏訪湖が、
「全面結氷した」
と伝えていました。この、
「結氷(けっぴょう)」
という言葉、"あまり"耳にしたことがありませんでした。聞いたことはあるとは思いますが。あ、「缶チューハイ」でも見たことがあるような。あ、あれは「氷結」か。
『広辞苑』ではさりげなく
「けっぴょう(結氷)」=氷がはること。また、その氷。
とシンプルな説明。『精選版日本国語大辞典』は、
「けっぴょう(結氷)」=水などの液体が凍ること。氷がはること。またその氷<季・冬>
として「俳句で冬の季語」であることも示していました。少し詳しかった。
おそらく冬になると池や湖の水が凍る寒い地方では、「当たり前の生活の言葉」なんでしょうね。関西(京阪神)はそこまで寒くないから、それほど耳慣れないだけで。
ニュースは、
「3年ぶりの御神渡り(おみわたり)が期待されます」
と結んでいました。「期待される」のかあ。
と、書いてほうっておいて約2か月。「啓蟄」も過ぎましたが、「御神渡り」はどうなったのだろうか?