新・読書日記 2011_036
『たてつく二人』(清水ミチ子・三谷幸喜、幻冬舎:2011、2)
なんだか漫談のように、かみ合っているのかかみ合っていないのか・・・そこがおもしろいのだが。三谷さんは私と同い年で今年50歳。清水さんは、私(と三谷さん)よりもたしか3つぐらい年上。気心の知れた二人ですから、そして女性の清水さんの方が少しお姉さんなので、リードするような感じで。三谷さんは脚本家であり出演者であるというマルチプレーヤー。その意味では、演者さんである清水さんとの距離の取り方って難しくないのかなあ。ま、本業は裏方さんなんだけど。もともとは役者さんだし。
そのあたり、東京サンサインボーイズの結成20周年(だっけ)の復活舞台で、昔の仲間で今も役者をやっている人と会ったら、「ああ、やっぱり向こうはプロなんだな」と、三谷さんが今の自分のポジションとの「差」を感じたりというシーンは、時の流れを感じました。
これまでに『かみつく二人』『いらつく二人』と言うシリーズが出ています。拍子イラストは、和田誠さん。三谷さんは和田さんのファンで、「和田タッチ」のイラストも描けます。
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