新・読書日記 2011_035
『テレビは総理を殺したか』(菊池正史、文春新書:2011、2、20)
タイトルにつられて買ったら、著者は元・日本テレビ政治部記者だった!(現在は編成局)。そういえばお名前は聞いたことがあるなあ・・・と思いながら生まれ年を見たら、あれれ?ずいぶん若いやん!貫禄あるなあ。
食堂で読んでたら、旧知の後輩で『ウェークアップぷらす』のプロデューサーY君が近づいてきて、
「あれ!?菊池のヤツ、俺の知らない間にこんな本書いて・・・よし、電話してやる!」
と、その場で本人に電話をかけて、
「本、出したなら教えてよ!」
と言っていました。
本書は主に1993年以降の政治の流れが、小沢一郎を軸に書かれているが、リアルタイムに経験してきただけに、なんだか緊張して読んだ。
そして結局、田中角栄を軸に、その系譜・田中派の流れを汲む者VSアンチ角栄の闘いが今も続いているのではないか。娘・真紀子の場合は、ちょっとややこしくて、角栄の流れを汲む者は角栄を倒して・裏切って・見捨てて乗っ取った(=竹下ですが)わけで、それに対する近親憎悪というか、「可愛さ余って憎さ百倍」で「アンチ角栄」のはずの小泉と結んでしまったり。
そして1972年、田中が総理に就任した年にバンダが来た。今年、またパンダが来た。その年に沖縄が返還された。その沖縄が、日本・ヤマトンチュに「NO!」を突き付けている。世代交代、30年一巡説、か。
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