Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2011_034

『それでも、ぼくは生きられる~旅で見つけた目に見えない大切なもの~』(坂野祐介、自費出版(だと思う):2011、1)

「9か月ぶりに日本に帰ってきました」

と書かれた梅の花の柄の便箋一枚が添えられた、このフォトブックが届いたのは1月下旬のことだった。差出人は、5年ほど前まで朝の番組を一緒にやっていた若い男性ディレクター。その後、東京に移りディレクターを続け、結婚。その奥さんが過労から鬱になり、二人で東京を飛び出した。ハワイ、ブータン、インド、ネパール・・・そこで見たもの体験したものは、日本・東京とは全く違った価値観、時間の流れ、自然とのつきあい方の中で「生きている人たち」の生活だった。

小さな、CDサイズ(よりもちょっと小さい?)の本の中に、鮮やかでヴィヴィッドな写真とともに、彼等が体験した"世界"が封じ込められている。

9か月のこの体験が、二人をひと回りもふた回りも大きくしたに違いない。

 


star4_half

(2011、1、28)

2011年3月10日 12:15 | コメント (0)