新・ことば事情
4323「拗音の特徴」
先週の「ミヤネ屋」の放送の、漫才のB&B・島田洋七さんのネタで字幕スーパーに、
「もみじまんじゅう」
という文字が出ていました。それを見ていたら、全部平仮名なので、
「入れ替えたら別の言葉にならないかな?」
と思って頭の中で入れ替えていて、ふと、気付きました。
「じゅう」
の最後の二文字「ゅう」の「前」に、「も・み・じ・ま・ん・じ(ゅう)」の中で入ることができるのは、
「じ・み」
の二文字だけだ。「も・ま」は入れない。ということは、もしかして「拗音」の
「〇ゃう」「〇ゅう」「○ょう」
の「○」の中には、
「イ段の音」
しか入らないのではないか?
そこでためしに、「イ段」の音を入れてみると、
「きょう、しょう、ちょう、にょう、ひょう、みょう、りょう」
「きゅう、しゅう、ちゅう、にゅう、ひゅう、みゅう、りゅう」
全部「音」(拗音)になりました!ただ小さい「ゃ」は、
「きゃう、しゃう、ちゃう、にゃう、ひゃう、みゃう、りゃう」
ということで、全部「歴史的仮名遣い」になっています。読み方は、
「きょう、しょう、ちょう、にょう、ひょう、みょう、りょう」
と同じですよね。歴史的仮名遣いの方が論理的な構成なのだということは、これでもその一端がわかる気がしますね。
それにしても「拗音」って、そんな音だったんだなあ。