新・ことば事情
4316「咽頭と喉頭」
「ミヤネ屋」の「ヨミ斬りタイムズ」のコーナーの準備をしていた際、下読みをしていたMアナウンサーが、記事に出てきた
「喉頭がん」
を、
「イントウがん」
と読んでいたので、それは、
「コウトウがん」
だよと指摘すると、
「あ!・・・」
と驚いていました。下読みで気付いてよかった!
「咽喉」と書いて「いんこう」=「のど」
ですが、「咽」と「喉」で部位は違います。『広辞苑』によると、
*「咽頭」=上方は鼻腔に、前方は口腔に、下方は食道の上端に位置する漏斗(ろうと)状の部分。のど。
*「喉頭」=咽頭に続く軌道の一部。甲状・輪状・喉頭蓋・披裂などの諸軟骨におおわれ、内に声帯を入れる。
とのこと。同じような意味で、一緒に使われる(咽喉)文字は、ついつい間違ってしまう(取り違えてしまう)ことが、素人では起こるのですね。専門家(お医者さん)が「咽」と「喉」を間違えたら大変ですが・・・。