新・ことば事情
4304「賞状のアクセント」
去年9月のこと、元制作局の先輩から、「アクセント」について指摘を受けました。
「きのう、うちのアナウンサーが『賞状』のことを『中高アクセント』で『ショ/ージョ\ー』と読んでいたぞ。あれは正しくは『平板アクセント』で『ショ/ージョー』ではないのか?『中高』だと『症状』になってしまうのではないか?」
そう言われればそんな感じが。でも「中高」もあるような・・・。
「あとで調べて返事します」
と答えて、調べたところ、こんな結果が。
「昨日ご指摘の『賞状』のアクセントですが、やはり『2つ』ありました。
『NHK日本語発音アクセント辞典』『新明解日本語アクセント辞典』の2冊とも、
(1)ショ/ージョー
(2)ショ/ージョ\ー
と2番目に『ショ/ージョ\ー』を載せていました。
ただ、家で昨夜見た『新明解国語辞典』の『第2版』(だと思う。25年ぐらいに出た前のもの)だと、
『ショ/ージョー』
つまり(1)のアクセントしか掲げておらず、(2)のアクセントは載っていませんでした。
このことから(2)の方が、新しく出てきたものだと思われます。
なお『症状』も『ショ/ージョ\ー』の他に、平板アクセントの『ショ/ージョー』が載っていて、アクセント上ではきちんと区別できない状態になっています。
あと、『同音・同アクセント異義語』には、
『清浄』『猩猩』
などもありました。」
ということでした。やはりアクセントも知らない間に(?)変わってきているのですね。
常に注意していないとダメですね。
コメント
「賞状」と言えば、大相撲千秋楽では欠かせないパフォーマンス「ヒョー・ショー・ジョー」で知られた元パンナム極東支配人のジョーンズさんだ。彼も大相撲の人気に一役買った功労者だ。それにつけても、この先大相撲はどうなるのだろうか。
投稿者: yoshi-q 日時:2011年03月02日(水) at 13:39