新・読書日記 2011_018
『日本経済の不都合な真実~生き残り7つの提言』(辛坊治郎×辛坊正記、幻冬舎:2011、1、25)
「はじめに」を読むと、前作で「シンボウさんの本だからわかりやすくて易しいと思ったら難しかった」という感想が寄せられたことにショックを受けた著者は、「より、かみくだいてわかりやすく」を心掛けたそうだ。その甲斐あってか、確かに前作よりは引っかかるところが少なく読み進められた。途中でメモしたのはずいぶん少なかった。
*なぜ「i」が金利?「x」ではないの?「シンボウ兄弟」って表記は「千原兄弟」みたい。(18ページ)
*一年で物価が一割下がったら実質金利があがって1万1000円の利息が付いたと見ることができる、と。しかし預けなかったお金もすべておしなべて相対的に1割アップしたなら、1万1000円とみるのはナンセンスでは?(23ページ)
*GDPが1%上昇し国債金利も1%上昇したら利払いが5兆円に膨らむというが、では二重の赤字だったアメリカはどうだったのか?他国は?(29ページ)
*長期的に見れば金利を上回る経済成長を実現する社会が望ましいというが、経済成長があると金利が膨らむのでは?どうやってそこから抜け出すの?(31ページ)
こんなところ。あとはすらすら読めた。
サブタイトルの「生き残り7つの提言」はどこに出てくるのかと思ったら、最終「第4章」にまとめてあった。その意味では、著者が言いたいことは、この「第4章」を読めばいいことになる。それを理解するためには1~3章を読んでくださいね、と。でもシンボウさんも「提言」しておきながら「本当にこれでよいのか?」と悩んでいるような姿が感じられました。
なお、今回は、駅前の書店で見つけて買いました。
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コメント
みんなが突っ込むレーガノミクス。(笑)
瀬島龍三さんの受け売りですが
鄧小平とゴルバチョフの違いを見れば
やっぱり、経済全体のかさ上げが先ですかね。
投稿者: (・e・) 日時:2011年02月08日(火) at 23:35