新・ことば事情
4288「食べ放題 払い放題」
先月末、「ミヤネ屋」の「慰安旅行」が行われました。2年ぶりの旅行です。行き先は、加賀・片山津温泉。バスでの旅行でした。バスの車内では、お馴染み日本旅行のカリスマ添乗員・平田さんが、発車前からマイク・パフォーマンスで盛り上げます。
マイクを握る仕事の一人として、
「なるほど、こういった盛り上げ方もあるのか!」
と目からウロコが落ちたのは2年前。今回もしっかり勉強させてもらいました。しかし、なかなか、見て聞いて体験するだけではマネの出来ない「しゃべり」の「ワザ」です。これが「個性」というものなのですね。
さて、その平田さんの「しゃべりの技術」の一端を示すのが、バス旅行では必須科目の「土産物の買い物」や「お昼ご飯」に連れて行かれる際のこの言葉です。
「さあ皆さん、ここではもう、食べ放題(買い放題)、払い放題という夢のような企画でございます!」
これ、コツは、
「夢のような」
のところに力を入れて、粘ってゆっくりと、抑揚をつけてしゃべってください。しかも本当に100%「夢のような」と心の底から思い込んで言うことが必要です。
で、笑いが「ドーン!」と来ることは間違いなしです!
当たり前のことを、さも「お得!」という口調でまじめにしゃべるだけで「受ける」というのは、何なんでしょうねえ。似たようなものには、私もよく使うのですが、
「きょうの客席は、空席を除けば全て満席!」
というのがあります。当たり前です。でも、言い方と状況によっては、結構受けます。場の空気が和みます。当たり前のことを当たり前でないように驚きをもって言う、これがミソなんですかねえ。
でも、同じように言っても、受ける人と受けない人がいるのも事実なんです。
ね、五十嵐君!!
コメント
道浦さんこんにちは。旅行はいかがでしたか。平田さんはMBSラジオの近藤光史キャスターがDJを勤める(こんちはコンちゃん)で聴いたことがあります。
では失礼します。
投稿者: ハロー10チャン 日時:2011年02月07日(月) at 21:27