新・読書日記 2011_016
『モルフェウスの領域』(海堂尊、角川書店:2010、12、15)
「モルフェウス」というのは「眠りをつかさどる神」なんだそうだ。
これは近未来SF。「コールドスリープ」、人間を冬眠させる機械(宇宙船でワープする時に眠る、ああいった種類のもの)が出来たものの、いろいろな問題が起きる。そこで5年間眠る少年と、その眠りを守る女性。少年が目覚めた時、女性は・・・。
80ページを過ぎたあたりから、いつもの"海堂ワールド"の住人・"愚痴外来"の田口先生たちが登場するが、今回は脇役。一体、"海堂ワールド"の登場人物は、どれだけの広がりを持つのだろうか?これはいわゆる「スピンオフ」的な一冊。内容は・・・ちょっと難しかった。
そういえば、映画『インセプション』も「眠り」「夢」の世界と現実の世界の話。『トータル・リコール』以来、『マトリックス』とかも同じような感じ。リアルワールドと、ヴァーチャルワールドという話になると、どうしても「夢」になるな。落語では「夢オチ」は「安易だ」と批判されると聞いたことがあるが・・・。
ま、「夢」というか、「脳」の活動で出来た「意識」があるからこの世が存在する、「我、思うゆえに、我あり」ということなんだろうか。
star3_half
コメント
一歩足を踏み外せば
そこはカオスですね・・・。
投稿者: (・e・) 日時:2011年02月02日(水) at 16:47