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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_025

『あぁ、残念な話し方!~台なしにするひと言、株を上げるひと言』(梶原しげる、青春出版社:2011、1、15)

 

話し言葉について分かりやすくおもしろく、具体的な実例を示しつつ、軽快に読ませる本。つい先日、梶原さんご本人と飲む機会があった。いやあ、さすがでした。新人アナ時代に先輩に飲みに連れってもらったときに、会話のテンポの速さについて行けず、首を右、左に振って一言も発することができない間に朝になっていた(ちょっと大げさ)時のことを思い出したぐらいの、梶原さんのマシン・ガントークだった。ま、こちらも新人の時よりは訓練を積んでいますから、なんとか応戦しましたが、精一杯でした。すごいなあ、梶原さん。 嵐のようにしゃべって風のように帰られたが、また一度、じっくり話をしたいなあと思いました。

それにしてもその飲み会の席では、この本の話が出なかったな。そのあとで、本屋さんで見つけて、すかさず購入しました。

読みやすいですよ。梶原さんのこの書き方だと、小説が書けるんじゃないかなと思いました。清水義範さんみたいに、言葉をテーマにしたコミカルな小説、いかがでしょう?本書の中で『相手の"口撃"はこうかわす!』の項、わかっちゃいるけど、なかなかできないんですや、これが。でも、いっぺんやってみようかなと思いました。

「おわりに」に梶原さんも書かれているように、これだけ濃い内容の本がこれだけ素早く読めちゃう、これはやはり梶原さんの「話し言葉で書く」文体によるのでしょう。「濃い内容」というよりは「幅広い内容」、でしょうか。「広く浅く」、アナウンサーの基本です。

 


star4

(2011、2、14読了)

2011年2月25日 18:08 | コメント (0)