新・読書日記 2011_023
『東大生の論理~「理性」をめぐる教室』(高橋昌一郎、ちくま新書:2010、12、10)
私にとって「論理学」は、大学で受けた授業の中でも1,2を争う理解不能の科目だった。大変興味を持って最初の講義に臨んだが、挫折するのは早かった。日ごろ他人からは「論理的」といわれる(というか「理屈っぽい」)私だが、「論理学的な論理」は、はっきりいって全く持ち合わせていない。どちらかと言うと「感性の人」だと思ってます。理屈っぽい感性の人・・・。
以上のことをご理解いただいたうえで、以降の文章を読んでいただきたい。
本書の最初の方は、「ああ、やっぱり『論理学』は向いてないや」と思わせるに十分な難しさがあったのだが、途中から「お、おもしろい!」という内容になってきた。
東大での講義を通して、著者は東大生の優秀さを目のあたりにするわけだが、そういった東大生を惹きつける講義をできる著者もすごい。
サンデル教授の教室も魅力的(で難解)だが、日本にもこんな授業があるんだなあと思いました。この著者のほかの本も読んでみようかなという気になりました。
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コメント
理性と感性、2つあわせて最先端!!
ステキです。
投稿者: (・e・) 日時:2011年02月17日(木) at 01:55