新・ことば事情
4281「高祖父」
1月17日、第144回芥川賞・直木賞の発表がありました。芥川賞は、朝吹真理子氏の『きことわ』、西村賢太氏の『苦役列車』の2作品。直木賞は、道尾秀介氏の『月と蟹』と木内昇氏の『漂砂のうたう』が受賞しました。その特集をした「ミヤネ屋」のスタッフから、質問が。
「『ひいお爺さん』は『曽祖父』ですよね。その父親はなんていうんでしょうか?『曽曽祖父』でしょうか?『ひいひいおじいさん』ですか?」
かつて湖池屋(でしたっけ?)の「カラムーチョ」というスナック菓子のコマーシャルで「ヒーヒー」言っていたおばあさんのイラストが出たことがあったのを思い出しました。
国語辞典には「曽祖父」は載っていても「曽曽祖父」「ひいひいおじいさん」は載っていません。そこで、「曽祖父の父」でネットで検索してみると、出てきました。
「曽曽祖父」
あるいは、
「高祖父」
というそうです。本当かな?
「高祖父」で国語辞典を引いていると・・・載っていました!
しかし、そんな言葉使ったことないなあ・・・。
放送では、字幕スーパーでは「高祖父」と出し、ナレーションは、
「曽祖父の父親」
という表現にしました。Google検索(1月24日)では、
「高祖父」=40万7000件
「曽曽祖父」= 6490件
「曽祖父」= 3万5100件
でした。