新・ことば事情
4271「純鉄」
1月17日の日経新聞に、東北大が、
「純度99,9996%の鉄」
を開発したという記事が。分析のときの標本となる「標準鉄」の認定を受けるという記事が出ていました。「99,9996%」ということは、もう、
「限りなく100%に近い」
ということですね。「1万分の4」だけ足りないと。本文には、
「高純度鉄」
とありましたが、見出しには、
「純鉄」
とありました。「標準鉄」という言葉にも興味を惹かれますが、それよりも何よりも、やはり「純鉄」でしょう、注目は。
「純金」「純銀」
は目にしたことがありますが、「純鉄」は初めて。同じ「金属」ですから、あってもおかしくないのですが。金属でなくても、
「純水」
というのも見たことがあります。
Google検索では(1月17日)
「純鉄」=5万9400件
「標準鉄」= 1150件
ありました。ちなみに、
「純金」=584万0000件
「純銀」=460万0000件
「純銅」= 19万5000件
でした。