新・ことば事情
4264「ロカビリー三人男」
1月13日の「ミヤネ屋」で山下敬二郎さん(享年71)の通夜・告別式の模様をお伝えしました。(そういえば山下さんって、柳家金語楼の息子だったんですね。金語楼の本名は、山下敬太郎。敬二郎さんと同じく71歳で亡くなっています。)
その際のスーパーをチェックしていたら、こんなものが。
「男ビリー三人男」
???
ビリー隊長のブートキャンプに、男三人で入隊したとか?(ちょっと古いか。金語楼ほどは古くない。)これはもちろん正しくは、
「ロカビリー三人男」
ですよね。山下さんと平尾昌晃さんとミッキー・カーチスさんを指して、ということなんです。事前にスタッフが見つけて直したので、放送には出ませんでしたが、なんでこんな間違いが出てきたのか?ポイントは「ロカビリー三人男」という字幕スーパーが、
「『縦書き』で『手書き』で(読みにくい字で)発注された」
ことによるものと思われます。つまり、「ロカビリー」の「ロとカ」を「縦に並べたとき」に、発注を請けたオペレーターには、
「男」
に見えたのではないかと思われます。
ロ
カ
↓
男
ということで・・・。ちなみにこの日は、
「テンガロンハット」
と発注したのに、1か所だけ、
「ランガロンハット」
となっていました。これも事前のチェックで直せましたが・・・。なんやねん、「ランガロンハット」って!!発注の文字の「テ」が、「ラ」に見えたにしても・・・です。
去年は、
「新トロイカ体制」
と発注したら、
「新人ロイカ体制」
となっていたこともありました。人に字を認識してもらうのって、難しいですねえ・・・。