新・ことば事情
4262「ドナー様」
「2010読書日記243」にも書きましたが、水嶋ヒロこと齋藤智裕のデビュー作『KAGEROU』(ポプラ社:2010、12、15)
を読んでいたら、
「先生の準備が整うまで『ドナー様』に問診票を書いていただいてもよろしいですか?」
というふうに、
「ドナー様」
という表現が出てきました。「ドナ・サマー」のダジャレ?
「患者様」の流れで出てきたのでしょうか?「ドナー様」なんて本当に言うのかな?と、ちょっと面白く、少し疑問に思いました。
「ドナーさん」
は軽すぎる気がするし・・・ここはすっきり、
「ドナー」
と言った方が自然だと私は思いますが。
Google検索(1月10日)では、
「ドナー様」= 1320件
「ドナーさん」=1万6500件
でした。件数は少ないけれど、「ドナー様」も「ドナーさん」(こちらはやや自然)も、実際に骨髄移植などで使われている言葉でした。失礼しました。