新・読書日記 2011_004
『マカオ紀行~世界遺産と歴史を歩く』(内藤陽介、彩流社:2010、11、30)
(著者・内藤さんから送って頂きました)
この本、著者によるカラー写真が文字どおり満載!旅行ガイドよりも行った気分になるぐらい。で、良い紙を使っているので、見た目以上に重い。でも、家で座って読むより、通勤電車の中で立って読む方が、気持ちが入って読むスピードが上がる。そんな本。
もちろん、郵便学者の内藤さんの本だから、写真も単なる風景写真ではなく、切手の図案になったものをできるだけ同じアングルで、自ら撮影して収めている。読者をマカオだけでなく、「切手の世界」そして「歴史の中」へと導いてくれる。
テーマが「世界遺産」だけに、対象となったものは建物が多いが、それはすなわち、その建物にまつわる「人」や「できごと」を語ることにつながっている。なまじっかの旅行ガイドを1000何百円出して買ったうえでマカオに行くよりも、この本を2850円+税で買って通勤電車で読む方が、マカオに行った気分になれるかも。
私がマカオに行ったのはもう16~17年も前になるが、マカオというと思い出す言葉は、
「マカオのオカマ、伊丹で見たい」
という、自作の回文もどきの文章である。関係ないけど。
*114ページの5行目。「織田信長に謁見し、その信任を得て機内での布教を許された。」
「×機内→○畿内」。
*最後のカモンエスのことばのポルトガル語表記、「ca」は「c」ではなくて、下にひげの付いた文字では?
star4
コメント
いつも拙著をご紹介いただきありがとうございます。技術の発達のおかげで、安いデジカメの素人写真でも本に使えるレベルになったのはありがたい限りです。
「旅行ガイドよりも行った気分になるぐらい。」とのお言葉、とてもうれしいです。これを励みに、次回作も頑張っていくつもりです。 誤植の件、ご指摘ありがとうございます。再版がかかったら直したいと思います。 今後ともよろしくお願いします。 取り急ぎお礼のみにて失礼いたします。
投稿者: 内藤陽介 日時:2011年01月25日(火) at 20:51