新・読書日記
2011_014
『バラエティ番組がなくなる日~カリスマプロデューサーのお笑い「革命」論』(佐藤義和、主婦の友新書:2011、2、20)
発行の日付2月20日って、先すぎませんかねえ・・・。
この「主婦の友新書」というシリーズでは「○○がなくなる日シリーズ」を出しているようで、巻末を見ると、『「婚活」がなくなる日』『「暮らし力」がなくなる日』『政治家がなくなる日』『末期がん、その不安と怖れがなくなる日』『ラーメンがなくなる日』『人事課がなくなる日』『ドルがなくなる日』『子どもの秘密がなくなる日』『霞が関がなくなる日』など何でもかんでも「なくなる日」でくくっていますが・・・ユニークな試みではあります。
著者は、フジテレビで「笑っていいとも!」や「オレたちひょうきん族」をはじめとしたバラエティ番組を作ってきたディレクター・プロデューサー。今のフジテレビ繁栄の基礎を作った・・・ということで言うと「商売敵」なわけですが。
ちょうどこの本を読んでいたら横澤彪さんの訃報が・・・1980年の「お笑いブーム」を、懐かしんでしまいました。大学時代だったんだよなあ、あの頃・・・。
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(2011、1、18読了)
2011年1月31日 21:08
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新・読書日記
2011_13
『精神科医は腹の底で何を考えているか』(春日武彦、幻冬舎新書:2009、1、30第1刷・2010、11、20第7刷)
精神科医というと、ちょっと変わってて、ちょっと面白い人がいるという印象。そういえば、中学のときによく読んだ北杜夫も精神科医だった。春日武彦さんの本は前にも読んだことがある。精神科医を、そして精神科医としての自分を客観視できる人、と言うイメージがある。そこに面白みが生じる。
精神科医の問題点(それは取りも直さず自分の問題点でもあるが)それを100項目書き出したという漢字の一冊。みんな悩んでいるんだ・・・。
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(2011、1、16読了)
2011年1月31日 18:07
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新・読書日記
2011_012
『はじめての政治哲学~「正しさ」をめぐる23の問い』(小川仁志、講談社現代新書:2010、12、20)
うーん、なんだかやっぱり難しかった・・・。
昔勉強した学者の名前も出てきて懐かしかったけど、私がそれまで全く知らなくて、何回も出てきた人の名前(この本以外にも)は「ハーバーマス」という人。最近よく目にする名前です。
「政治哲学」が一般にも求められている状況って、どういう状態なんだろうか?・・・・
それは政治家がしっかり仕事が出来ていないと、こういうことではないでしょうかねえ。
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(2011、1、16読了)
2011年1月28日 12:23
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新・読書日記
2011__011
『やめないよ』(三浦知良、新潮新書:2011、1、20)
2006年から2010年12月まで、日本経済新聞のスポーツ面で、隔週で掲載していたエッセイをまとめたもの。おなじスポーツ面でのエッセイは、野球評論家の豊田さんの名エッセイがあるが、カズのこのエッセイも、時々目を通していた。「語りおろし」ではなく、実際に「書いていた」と思われる。
最近のこのカズのエッセイで「へえー」と思って覚えていたものは、去年の秋、行きつけのバーの自分の指定席に、誰か先に座っている男がいる。「誰だ!?」と思ったら、なんと「イチロー選手」だった、と。
タイトルどおり、「現役選手をやめず」に、2011シーズンも選手として横浜FCで頑張ると。J2からJ1に昇格して、1シーズンでまたJ2に。試合にもなかなか出られない中で、かつてのキング・カズが、なぜ現役にこだわるのか?30歳になるかならないかで引退したヒデ、30過ぎでまだまだやれる城はなぜ引退したか?フィジカルとメンタル、両方で戦える状態でないと、プロスポーツ選手は引退するしかないのか?その意味で、カズはまだ戦えるのだろう。ゴンといい、工藤投手といい、イチロー選手といい、すごい!あのマンガの「あぶさん」でさえ、引退したというのに。
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(2011、1、16読了)
2011年1月27日 19:22
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新・読書日記
2011_010
『清冽~詩人茨木のり子の肖像』(後藤正治、中央公論新社:2010、11、10)
去年から興味を持って読んでいる茨木のり子さんの詩集。もう亡くなって何年も経つんだけど、全然「古くない」感じがするんです。
その茨木さんの「初の本格的評伝」と銘打ったのが本書。ノンフィクションの大御所・後藤正治さんの手によるもの。
近くの書店でこの本を買った際、知り合いの店員さんが、
「この間、この方のお母さんがうちの店に、みえられたんですよ」
というので、
「え!茨木のり子さんのお母さん?もう亡くなってるんじゃあ・・・・?」
と驚いて答えると、
「いえいえ、この本を書いた後藤さんのお母さんです」
とのことで、ちょっとホッとしました。後藤さんは関西の方ですもんね。
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(2011、1、16読了)
2011年1月27日 12:21
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新・読書日記
2011_009
『伝わる文章の書き方教室~書き換えトレーニング10講』(飯間浩明、ちくまプリマー新書:2011、1、10)
畏友・飯間浩明さんの最新著作。年明け早々にお送りいただいた。
飯間さんは大学に勤務する傍ら、国語辞典の編纂をされている。(『三省堂国語辞典・第6版』など)この本の「はじめに」を読むと、こう書いてあった。
「国語辞典の語釈は、言葉で絵をかく必要がある」
と。こ、これは!間違いなく、「アナウンサーの仕事と同じ」ではないか!
うーん、通じているんだなあ。
内容は・・・私も甲南大学で学生にやらせている「社説やコラムの100字要約」的なものもあり、もっとゲームっぽく楽しく出来るトレーニングもあり、この本を読むだけで、「力がついた」気になれます。
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(2011、1、8 読了)
2011年1月26日 19:19
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新・読書日記
2011_007
『BAKUMAN(バクマン)1~11』(原作・大場つぐみ、漫画・小畑健、集英社:~2010、12、31)
「バクマン」というのは、「マンガ」の連載は「バクチ」だ、という意味なんだろうと思う。中学3年生から、プロのマンガ家、それも「少年ジャンプ」での連載とアニメ化を目指すという、「原作」と「作画」の二人組の男の子たちの「青春グローイングアップ・マンガ」。マンガ連載の舞台裏を描いているという意味では「マンガ編集者の物語」でもある。
絵を描いているのは、『ヒカルの碁』や『デスノート』を描いていた人。やはりその絵のタッチには特徴があるなあと感じた。中学1年の息子が持っていた単行本を借りて読んだ。普通のマンガの単行本は20分ぐらいで読めるが、これはたっぷり1冊1時間かかる。そのぐらい、字が多いマンガ。いろんなもの(テーマ)が、マンガになるのね。
ちなみにこのマンガ、NHK教育テレビで、既にアニメ化している。それをたまたまチラッと見て「面白そうだな」と思ったのが、単行本を読むきっかけになった。12巻が出るのが、待ち遠しい。
それにしても、本当にマンガ家の皆さんはこんなに(悲しいぐらい)「人気アンケート」に踊らされているのかちょっとこのままでいいのかな?と他人事ながら感じた。テレビの「視聴率」しかり、政治家の「世論調査」しかり、ですが・・・。
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(2011、1、8 読了)
2011年1月23日 02:47
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新・読書日記
2011_006
『吉原ひろこの学校給食食べ歩記1~今ドキ、給食の時間』(吉原ひろこ、サテマガ・ビー・アイ:2007、8、31)
数年前に購入してそのままになっていました。
元教師で料理研究科の著者が、「朝日新聞の三重県版」の取材として、三重県の小学校の給食を食べ歩いたエッセイ。写真ではなく、著者の手による「給食のカラーのイラスト」が載っているのがミソ。これを見ると、「ビビンバ」のようなものまで給食で出てきている。私たちの頃の給食と違って、今はずいぶん多種多様な給食になっているんだなあと改めて思った。中には「え・・・これだけ?」とかわいそうなものもあったが・・・。著者は現在「大阪版」で連載をしているようです。
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(2011、1、8 読了)
2011年1月22日 12:46
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新・読書日記
2011_005
『風に吹かれて豆腐屋ジョニー~実録男前豆腐店ストーリー』(伊藤信吾、講談社:2006、7、12第1刷・2006、9、28第3刷)
数年前に妻が買ってきて、「もう読んだからいらない」と言って、くれた本。そのままいつか読もうと思っている間に幾年月・・・。
いっとき我が家でも「男前豆腐」「風邪に吹かれて豆腐屋ジョニー」といった変わったネーミングの「濃い豆腐」が食卓によく上った。この本を読んで、改めて「最近見ないなあ」と思って、近くのスーパーに行ったら、今はもうその店では扱っていないようだった。
「書かれた」というよりは、おそらく「語りおろし」のようなこの本。でも、若い社長(御曹司)の、豆腐業界での「チャレンジ」は、なかなか気持ちがいい。
ただ・・・読んでいて思ったのは、「日本人って、ヤンキー(不良)好き」ということ。本当にそういう体質があるんだなあ、きっと。この若社長も「不良」ではなかったにもかかわらず、こういった「ジョニー」的世界が好きなんですよね。売れるんですね、たしかに・・・。
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(2011、1、9読了)
2011年1月21日 18:45
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新・読書日記
2011_004
『マカオ紀行~世界遺産と歴史を歩く』(内藤陽介、彩流社:2010、11、30)
(著者・内藤さんから送って頂きました)
この本、著者によるカラー写真が文字どおり満載!旅行ガイドよりも行った気分になるぐらい。で、良い紙を使っているので、見た目以上に重い。でも、家で座って読むより、通勤電車の中で立って読む方が、気持ちが入って読むスピードが上がる。そんな本。
もちろん、郵便学者の内藤さんの本だから、写真も単なる風景写真ではなく、切手の図案になったものをできるだけ同じアングルで、自ら撮影して収めている。読者をマカオだけでなく、「切手の世界」そして「歴史の中」へと導いてくれる。
テーマが「世界遺産」だけに、対象となったものは建物が多いが、それはすなわち、その建物にまつわる「人」や「できごと」を語ることにつながっている。なまじっかの旅行ガイドを1000何百円出して買ったうえでマカオに行くよりも、この本を2850円+税で買って通勤電車で読む方が、マカオに行った気分になれるかも。
私がマカオに行ったのはもう16~17年も前になるが、マカオというと思い出す言葉は、
「マカオのオカマ、伊丹で見たい」
という、自作の回文もどきの文章である。関係ないけど。
*114ページの5行目。「織田信長に謁見し、その信任を得て機内での布教を許された。」
「×機内→○畿内」。
*最後のカモンエスのことばのポルトガル語表記、「ca」は「c」ではなくて、下にひげの付いた文字では?
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(2011、1、9読了)
2011年1月20日 12:44
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新・読書日記
2011_003
『赤毛のなっちゅん』(内藤啓子、中央公論新社:2010、11、14=大浦みずき一周忌に)
2009年に亡くなった元宝塚男役スター、女優・大浦みずき。その生涯、そして闘病生活を、実の姉が、妹の一周忌に思い出として綴っている。同時にそれは、父で作家・作詞家の阪田寛夫を含めた一家・家族の物語でもある。愛称は「なっちゅん」。(注「なっちゃん」ではない」
決して文章は上手ではない。読みにくいところもある。しかし、そんなことは関係なく、家族の愛、姉妹の愛情が余すところなく感じられるがこの本は、ヅカファンでもなんでもない私が読んでも、一人のプロ意識の高い、その意味でわがまま、自由奔放な女性の、53年という短い人生の輝きを伝えてくれる。
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(2011、1、3読了)
2011年1月19日 12:43
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新・読書日記
2011_002
『お父ちゃんのゲゲゲな毎日』(水木悦子、新潮文庫:2011、1、1)
去年は(私はほとんど見なかったが)全国的には「ゲゲゲ」の年だったようだ。
『ゲゲゲの女房』の本は、数年前、出たときに読んでいたし、その後、手塚治虫・赤塚不二夫・水木しげるの娘たちによる対談本も読んではいたのだが。
この本は、水木氏の娘さんの手によるエッセイ。水木しげるさん、やっぱり天才・・・おもしろいおじいさんなのだなあと、しみじみ。
2011年1月1日発行、という本を2010年の年末に和歌山の本屋さんで見つけて購入、お正月に読み終わりました。各エッセイに、水木氏のマンガの一コマが載っていて、これがエッセイの内容にピッタリのシーンばかりでした。
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(2011、1、2読了)
2011年1月16日 22:41
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新・読書日記
2011_001
『メジャーリーガーの女房~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏』(田口恵美子、マイコミ新書:2010、11、30)
「大リーガー」ではなく、昨今は当然「メジャーリーガー」。その「女房」も、言ってみれば「職業」なんだなあと、しみじみ。
旧姓・香川恵美子、と聞くと、「ああ・・・」と顔が思い浮かぶが、いまやすっかり「田口選手の奥さん」として頑張っているのだなと思った。普通、いわゆる「元女子アナ」がこの手の本を書くと、「これでもか!」と自分の写真を入れるが、そういったところがほとんどないのは好感が持てた。
「メジャーリーガー」とは言うものの「マイナー」と「メジャー」を行ったり来たりという立場で、8年間もアメリカで頑張った田口選手と家族。そういった姿に触れることができて、「頑張ってるんだな、自分と闘っているんだな」という思いがした。
故・仰木監督との交流なども、「裏側」として知ることができて、貴重な記述だと思った。
新年に読み終えて、少し元気が出た本だった。
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(2011、1、2読了)
2011年1月15日 22:38
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新・読書日記
2010_253
『100万回生きたねこ』(佐野洋子、:1977年第1刷・2010、11、第100刷!)
2010年に亡くなった佐野洋子さん。名前しか知らなかったけど、代表作のこの「ねこ」の絵は、見たことがあった。読んでみようと絵本を購入。これは大人向けの絵本だなあ。
2010読書日記252『神も仏もありませぬ』(佐野洋子、ちくま文庫)の感想に、
「この時点で既に『死』というものを色濃く、意識している感じがエッセイの端々から感じ取られる」
と書いたが、この絵本も言ってみれば「輪廻転生」、つまり「生と死」がテーマですよね。「100万回生きる」は「1000万回死ぬ」と同じ意味だから。「007は2度死ぬ」の英語の原題が「2度生きる」だったように。逆か。
初版の出た33年前から(!)常に佐野さんの頭の中には"それ"があったのではないか。そう感じた。限りある「生」だからこそ、思い切り生きること、大切なものは何かということをしっかりと知ることが大事と、語っているように思った。
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(2010、12、30読了)
2011年1月13日 12:21
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新・読書日記
2010_250
『神の雫27』(作・亜樹直、画・オキモトシュウ、講談社:2010、12、22)
ご存知、ワインがテーマのマンガの単行本です。
シャンパン対決となった「第八の使徒」対決の行方は?そして「元カノ」との出会いで、主人公の雫(しずく)は?ライバル・一青が、紹興酒のピンチヒッターに指名したのはどんなワイン?の三本です。読みごたえありました。漫画ですが。
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(2010、12、23読了)
2011年1月11日 18:18
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新・読書日記
2010_249
『殺して忘れる社会~ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ』(武田徹、河出書房新社:2010、11、30)
表紙が女子高生のマンガチックなイラスト。それにこのタイトル。そのギャップが、現代社会の世相を現しているとも言える。そういう狙いも、あるのかもしれない。
著者・武田徹といえば「戦争報道」に関する著作が有名だが、本書はその彼のここ10年ほどの(つまり「ゼロ年代」の)コラムをまとめたもの。
21世紀に入る数年前から、まさに「世紀末」的な出来事がいくつも起こって、21世紀に入った2001年には「9・11」テロが起き、そのショックを引きずった10年が過ぎてしまったような気もする。その一つ一つの局面で、「おかしいぞ!」と著者は警鐘を鳴らしている。それを一つ一つ繋いでいくと、まるでジグソーパズルのように、「現代」という完成図が見えてくるのではないか。
「殺して忘れる」というのはおどろおどろしい「タイトル」だが、「刹那(せつな)的」に「集団的過剰反応」を起こすという「現代日本社会」の特徴を、冷静に一言で言い表しているように思えた。
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(2010、12、27読了)
2011年1月11日 12:17
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新・読書日記
2010_248
『報道再生~グーグルとメディア崩壊』(河内孝・金平茂紀、角川Oneテーマ21:2010、12、10)
最初に出てくるのは、例の尖閣ビデオの問題。あれがなぜユーチューブに投稿されて、テレビ局に持ち込まれなかったのか?というところから話が始まる。
この問題はテレビ局内部では、おそらくどこのテレビ局でも話し合われた問題である。つまり「報道の信頼性」の問題である。
「信頼性」もそうだが、「ハード面」の問題が大きいのは言うまでもない。映像を知らせる広める方法は、昔は「プロ」であるテレビ局にしかなかったけど、今は素人であっても簡単にそういうことが出来るということを、改めて明らかにした過ぎないと考えられなくもない。しかし・・・である。やはり問題はそう簡単ではない。
テレビ局は、視聴者・市民・国民が、今何を望んでいるのか、臨んでいないのか、これをしっかりと考える必要があると、改めて思った。
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(2010、11、30読了)
2011年1月10日 23:16
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新・読書日記
2010_247
『原節子 あるがままに生きて』(貴田庄、朝日文庫:2010、6、30第1刷・2010、830、第6刷)
永遠の処女、幻の女優と言われた原節子の生涯を追う一冊。生涯、と言っても、亡くなったわけではなく、あくまでも女優としての、という意味。
原さんって、大柄で、イメージが違ったんだな。私などは同世代ではないのでわからないのですが。
と、思っていたら・・・年が明けたら、この本にも出てくる高峰秀子さんの訃報が・・・。こうして人は、歴史になっていくのですね。
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(2010、12、26読了)
2011年1月 6日 22:02
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新・読書日記
2010_246
『志ん朝の走馬灯』(京須偕充、ちくま文庫:209、5、10)
別々のメディアに書いたものをまとめているので、著者も断っているとおり、重複が多い。志ん朝の記録として、残すことには意味はあるだろう。著者は、志ん朝の高座の録音担当者。舞台裏というか、志ん朝の素顔を知ることができる一冊だろう。
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(2010、12、26読了)
2011年1月 4日 17:54
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新・読書日記
2010_245
『茨木のり子集 言の葉3』(茨木のり子、ちくま文庫:2010、10、10)
中田英寿の詩を書いてたんだなあ、茨木のり子さんは。2002年はまだお元気だったんだ、と。日韓ワールドカップから8年、まもなく9年も経とうとしているんですね。この本には詩のほか、エッセイや韓国の詩人の詩の翻訳も載っているが、散文詩の良さを改めてしるとともに、生き方が詩には表れてしまうんだなあと実感。国歌を嫌い、隣の国を好ましく思う傾向は、この世代の知識人に多いように感じられるが、それはやはり戦争敗戦体験によるところが大きいのだろう。
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(2010、12、25読了)
2011年1月 3日 17:53
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