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『道浦TIME』

新・ことば事情

4253「森のハンバーグ」

先日、昼食をとりに会社の食堂に行った時に目に留まったのは、

「森のハンバーグ」

ついつい、そのメニューを選んでしまいました。

そしてそのハンバーグを食べながら考えたことは、

「なぜ?『森の』なのか?どこが『森の』なのか?」

ということ。もしかして、このハンバーグを作っているのが、

「森ちゃんでーす!」

というような感じで「製作者の名前」が付いた、「トレーサビリティー」「製造者責任」を意味する「森の」なのでしょうか?

そんなわけはないな。待てよ・・・このハンバーグにかかっているデミグラスソースの「具」は、「きのこ」・・・これかな。つまり、

「森の=きのこ入りデミグラスソースがけ、の意味」

なのではないでしょうか?「森」には「きのこ」が生えてますよね。『白雪姫と七人の小人』の絵本を見ても、きっと森の中には「きのこ」が生えてますよね。その比喩としての「森の」かな?

さっそく、「新しい日本語」を素早く取り入れる『三省堂国語辞典』を引いて見ると・・・・載っていない。『俗語』を取り上げた『日本俗語大辞典』を引いて見ると・・・これも載っていない。Google検索では(12月23日)

「森のハンバーグ」=42万6000件

もありました。京都にはハンバーグ専門店で「森のハンバーグ屋さん」というのもあるようです。長野県にも「森のハンバーグ屋さん」が。

辞書に載るようなものではないけど、かなり広まっているメニュー表示の用法かもしれませんね。

(2010、12、23)

2010年12月27日 18:38 | コメント (0)