新・ことば事情
4238「抗命」
『永遠の0 』(百田尚樹)を読んでいたら
「抗命」
という言葉が出てきました。この小説は、自分の本当のおじいさんがどういう人だったかをたどるものですが、その話の中心は当然、戦時中(第二次大戦中)です、タイトルの『ゼロ』は「零戦」のことです。
「抗命」という言葉は次のように出てきました。
「あれは命令ではなかったから抗命にはあたらないが、やはり一種の抗命だろう」
「抗命とはなんでしょう?」
「命令に逆らうことだ。軍隊では死刑に相当する」
初めて見た言葉です。「命令に抗(あらが)う」ことですね。
Google検索(12月10日)したら、
「抵命」=21万9000件
も出てきました。そのトップの「デジタル大辞泉」のサイトには、
*こう‐めい 〔カウ‐〕 【抗命】
[名](スル)命令に背いて、従わないこと。「上官に―する」
こう‐めい 〔カウ‐〕 【抗命】 [名](スル)命令に背いて、従わないこと。「上官に―する」
とありました。『広辞苑』には、
「命令に服従しないこと」
『精選版日本国語大辞典』には、
「命令、制止に服従しないこと」
とありました。
コメント
>「命令、服従にしないこと」
抜けるなどしていますか?
投稿者: tonton 日時:2010年12月17日(金) at 19:22