新・読書日記 2010_235
『日本語ほど面白いものはない~邑智小学校六年一組特別授業』(柳瀬尚紀、新潮社:2010、11、25)
あの天才・柳瀬尚紀が、島根県の1学年1クラス16人しかいない小学校の子供たちに「日本語」「翻訳」についての授業をする・・・某局の番組『ようこそ!先輩』を思い浮かべてしまった。実際、そういう内容。交流が刺激的。島根の「根」と、柳瀬の故郷・根室の「根」つながり。
内容で「へえー」と思ったのは、「面白い」という言葉の語源は、天岩戸にこもった天照大神が、戸を開けて顔を出したときには、お日様(天照大神)の光が戻って、みんなの顔が白くなっていたから「面(おも=つら=顔)が白い」。これは『大言海』に書いてあるそうだ。知らなかった。
また「未来は向こうからくる」と天才・ダビンチが言っているという。上流から流れてくるそうだ。
そして「本末」=木の「下の方」に印を付けたら「本=もと」。「上の方」に付けたら「末=まつ・すえ」。気付かなかった!
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