新・読書日記 2010_234
『贖罪』(酒井法子、朝日出版社:2010、12、3)
12月3日発売というのは、『ミヤネ屋』でもお伝えしていたので知っていて、たまたま12月3日に東京出張で帰りに入った本屋さん(ここは村上春樹の『1Q84』を去年買った本屋さん)で見かけたので、帰りの新幹線の中で読もうと、買ってしまった・・・。
「あの日」の話から始まり、なぜか著者の生い立ちの説明。かなり複雑な生い立ちが、「家族」というものへの憧れやこだわりを生み、たとえ夫婦の愛がなくなっていても「家族」を壊してはいけないと考えてしまったことが、夫からの薬物の誘いに乗ってしまった理由・・・のようにも受け取られましたが・・・。全体から受ける印象は、やはり著者が「(誘惑に)弱い人間」であるという事実ですね。人間、弱気になったときには、何かにすがりついてしまうことがあるのは認めますが、それでも「超えちゃいけない一線」というものがあるのだと。
海老蔵さんの会見を見ていても、やはり「誘惑に対する人間の弱さ」を見た気がしました。「あとの祭り」にならないようにしたいものです。
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