新・ことば事情
4229「演歌とフォークの譜割りの違い」
先週、歌手の坂本冬美さんが『ミヤネ屋』にゲストで出演してくださいました。アルバム『LOVE SONGS』のPRも兼ねて。
その際に、「演歌」と「フォークソング」の違うところは?と聞かれて、
「フレージングが違う。一番と二番で"譜割り"が違うのが、いわゆる『フォーク系の曲』と『演歌』では違うので、苦労した」
と話してらっしゃいました。演歌では1番と2番で歌詞のリズム・音程が変わるということはないんだそうですが、フォーク系の曲は1番と2番、はたまた3番で、歌詞の振り分けが違ったり、音程が違うということが、往々にしてあるのだそうです。
確かに、私も合唱をやっていると、そういうケースが出くわします。この話を聞いて、
「ああ、そうだったのか!」
と思い、
「プロの歌手でも、そういうのは歌いにくいものなんだ!」
とちょっと安心しました。
フォーク系の曲は「シンガーソングライター」というぐらいで、作った人が歌うことが多いので、多少の「譜割りのずれ・揺れ」があっても「作った本人の必然性」があるので、歌いにくいことはないのでしょうけど、純粋に「音楽を演奏する立場」からは、そのあたりは、やはり「難しく」なるのですね。いやあ、勉強になりました。そして、安心しました。