新・ことば事情
4228「自発的辞任要求」
「法務大臣というのは、いいですよね、2つの言葉だけ覚えときゃいいんだから・・・」
という「問題発言」で辞めることになった柳田稔・法務大臣。
問題が発覚してすぐにやめたわけではなく、周囲を巻き込んでグズグズ・ゴタゴタがありました。その中で、野党から、
「自発的辞任要求」
という記事の見出しを見つけました。この言葉って、「論理矛盾」がないでしょうか?
「自発的辞任」
って、そもそも「辞任」って自発的なのでは?そして「自発的」を「要求」したことによって、「自発的」には辞められなくなったのではないでしょうか?よくわからんのですが。
結局、柳田法務大臣は「自発的辞任」をして、要求通りになったわけではありますが、スッキリしません。
その「辞め方」に関しても「辞任」と報じた新聞と「更迭」と報じた新聞がありました。
「更迭」には「辞めさせる(られた)=クビ」というイメージがあり、「辞任」には「自ら進んで辞めた」イメージがありますが、広い意味で言う「辞任」の中に「更迭」が包括されるのでしょうか?
うーん、なんともスッキリしない幕切れでした・・・。