新・読書日記 2010_243
『KAGEROU』(齋藤智裕、ポプラ社:2010、12、15)
話題の出る前からベストセラー水嶋ヒロのデビュー作。
ないような「臓器移植」「自殺」「生きる意味」などをテーマにしたSF、といえるだろう。そんなに悪くない。236ページを、1時間15分で読めた。232ページに、例の主人公の名前の修正のシールがペタッと貼ってある。なんで間違えたかは、内容を読めば分かる。最後のその部分にいたるところが、「いきなり」なので、ちょっと「おや?」と勘違いするかもしれない。もう少し丁寧に「ネタフリ」をしていれば・・・と思う。だいぶ編集者の手も入ったのだろうが、普通そういうことは「よくある」のだと思う。(完全にプロの作家さんには、ないと思うが)
69ページに出てきたセリフで、
「先生の準備が整うまで『ドナー様』に問診票を書いていただいてもよろしいですか?」
の「ドナー様」・・・・。「ドナ・サマー」のダジャレ?「患者様」の流れで「ドナー様」なんて本当に言うのかな???
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