新・読書日記 2010_230
『ことばの四季』(外山滋比古、毎日新聞社:1980、6、25第1刷・1983年10、30第3刷)
古本屋さんで買いました。今からもう30年近く前に書かれています。当時『サンデー毎日』で連載していたことばのエッセイ75編を収めたもの。外山さん、最近また、注目されてますが、今読んでも、それほど古くないですね。「国鉄」なんて言葉が懐かしいぐらいかな。
中でも「ヘえー」と思った面白いエッセイ・・・いっぱいありますが、一つだけ挙げると、
「オーヤマゲッセン・ドン」!
著者が名古屋で過ごした子どもの頃(昭和3~4年)、「かけっこ」をするときの合言葉が、この「まじない」のような言葉だったというのです。
そして、それは実は「まじない」でも「呪文」でもなく、歴とした「英語」であったと。つまり、
「オン・ユア・マーク」(位置について)
「ゲット・セット」(用意)
「ドン!」(スタート)
まあ、「ドン」は日本語ですけどね。英語の、
「On Your Mark、 Get Set」
が、
「オーヤマ・ゲッセン」
に聞こえたと。正に「耳から学んだ英語」ですね!
アメリカでバスに乗ったとき、降りたくなったら、
「揚げ豆腐」
と言うと、降ろしてくれるという話と同じです。
「I get off」
ですね。おもしろい!
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