新・ことば事情
4210「エティハド」
10月半ばに東京に行った際にJR東京駅の構内にたくさん張られていた広告ポスターに目を引かれました。そこには、
「アブダビから世界へ」
とありました。「アブダビ」は「UAE(アラブ首長国連合)」の首都です。なぜアブダビ?と思ってみると、そのポスターは、
「エティハド航空(ETIHAD AIRWAYS)」
のものでした。今年の夏休みにUAEに行った時に乗ったのは、
「エミレーツ航空」
でした。「エミレーツ」とは「首長」、「UAEのE」です。UAEには「エミレーツ航空」しかないものだとばかり思っていたら、もう一つ、「エティハド」なる航空会社があったのです。その「エティハド航空」が、12月から成田に参入するぞという広告ポスターだったのです。
「ドバイ・ショック」があったにもかかわらず、全然そんな感じはしなかったというのが今年の夏のドバイ訪問で感じたことでしたが、このエティハドの進出も、UAEという新興国の勢いを示すものではないでしょうか。
エティハド航空の世界進出に関しては、その数日後の日経新聞にも載っていました。
また、先日行われた2010F1グランプリ最終戦の開催場所が「アブダビ」でした。人工の島にF1のレース場を作ったといいます。F1の19戦で、唯一の「トワイライト・レース」、黄昏時からレースを開始して、ゴールする時には夜になっているというレースです。しかも会場は「人口島」ですから、観客は大きなクルーズ船や、おそらく個人所有のクルーズ船に乗って会場にやってくるのです。むっちゃリッチやあ・・・。
そのF1会場の「ゴールゲート」にも、
「ETIHAD」
の文字が!地元・アブダビとはいえ、うーん、このバブリーな勢い・・・スゴイです。
今後、「エティハド」には注目です。