新・ことば事情
4203「和栗のモンブラン」
最近、家の近くに出来たケーキ屋さんに初めて行きました。最近は「ケーキ屋さん」なんて言わないんですね、「スイーツショップ」。でもまあ、「ケーキ屋さん」です。
そこで見かけたおいしそうなケーキ、単なる「モンブラン」じゃないんです。その名も、
「和栗のモンブラン」
ここに出てきた「和栗」ですが、発音は濁って「ワグリ」ですね。
「国産の栗」
のことを言うのでしょう。これに対して輸入物の栗は、なんと言うのか?「和」の反対語で考えると、
「洋栗」
でしょうか?「洋梨」もあることだし。いやいや、輸入と言っても、たいていは「中国」からのものが多いでしょうから(勝手な推測ですが)、「洋」ではなく、「和洋中」の「中」を使って、
「中栗」
でしょうか?それとも、
「中華栗」「華栗」
でしょうか?どちらも聞いたことがないですが。
最初に「スイーツショップ」と言ったように、最近は「和菓子」のことも、
「和スイーツ」
なんていうようですから、「和栗」などという表現の出てきたんでしょうね。
Google検索しておきます。(日本語のページ、11月15日)
「和栗」 =25万4000件
「和スイーツ」=62万7000件
「和菓子」 =1040万0000件
「洋栗」 = 8480件
「中栗」 = 6万4000件
「中華栗」 = 265件
「華栗」 = 1750件
「輸入栗」 = 343件
「中国栗」 = 9740件
「和栗」、結構出てきました。「中栗」「華栗」「中華栗」はないようです(字のつながりで出てきたのはあるが)。「中国栗」という俗称は、存在するみたいですね。
この秋は「和栗」に注目です!