新・ことば事情
4190「子どもの罰ゲーム」
5歳9か月の娘が教えてくれた、保育所で子供同士で遊んでいる時にやる「罰ゲーム」には、なにやらフシ(メロディー)が付いていて、そのフシに乗せながら、
「あっち向いてホイ」
のように指で上下左右の方向を示し、それと同じ方向を向いたら(引っかかったら)、そのときに口にしていた「罰ゲーム」を行うのだそうです。
その「罰ゲーム」の種類は・・・・
「しっぺ、でこぴん、馬場チョップ、富士山(掌のつねる)、耳バイク(両耳引っ張る)、もみじ(背中を平手で叩く)、フルコース」
というもの。
「しっぺ」「でこぴん」は、分かりますね。罰ゲームの定番です。
「馬場チョップ」の「馬場」の意味もわからずに使っています。『広辞苑』、引いて見なさい、と保育園児に言うわけにも行かず。「新潟県出れ」。もう直ったのかな?(私の持っている電子辞書は「出れ」のままですが。「平成ことば事情3119新潟県出れ」参照)
「富士山」は、手の甲を引っ張ってつねって、その様が「富士山」のように見えるんですね。センスあるー!
「耳バイク」は、両耳を引っ張るんですが、単に「ミニバイク」のダジャレでしょう。
そして「もみじ」は、背中をバシーンと叩く、そうすると掌のあとが赤くつく、それが「もみじ」。幼児ならでは!大人だと「もみじ」にはなりません。
そして、最後の「フルコース」ってのが、なんだか怖い・・・。
っていうか、保育園児が「フルコース」なんて言葉を使っているんだ!びっくりですね。
(2010、10、26)
(追記)
とここまで書いたらその日のうちに、小学校の先生が(6年生の担任だっけ?)、子どもたちに「セクハラ罰ゲーム」なるものをやらせていて問題になったという記事が・・・・。うーん、「6年生」というのは微妙ですね。「罰ゲーム」が「子どもの遊び」で終わるうちはいいんだけど、「いじめ」などにつながっていくおそれがあるので、すごく難しい。楽しいと思っているのは自分と仲間だけ・・・・ということもあります。疎外感を覚える人がいる可能性にも、思いを致す必要があるんですよね。