新・ことば事情
4185「最香ばしい!」
先週末、東京に行った時に見た、JR山手線の車体広告に、こう書かれていました。
「小枝史上、最香ばしい!」
この「最香ばしい」って、なんと読むの?
「サイコウバシイ」?
それとも、
「もっともこうばしい」
ならば、送り仮名の「も」が抜けていますね。そうするとやはり、
「サイコウバシイイ」
でしょうか?
「最薄」(平成ことば事情1222)のように「最」の後に、音読みではない言葉が来る「なじみのなさ」や、音読みでも「最旬」(平成ことば事情2869)のように、ちょっと違和感のある表現もありますが、「最香ばしい」はもっと違和感が。違和感があるからこそ目に留まり、広告の言葉としては成立するのでしょうが。
ところでこれは、「小枝」、つまりチョコレート菓子の広告なんですが・・・、
「桂小枝さん」
は、関係ないですよね?