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『道浦TIME』

新・ことば事情

4181「三段重」

 

10月14日の読売テレビ夕方の「情報ネットtenを見ていたら、Kアナウンサーが視聴者からのファックスを紹介していました。その中に、

「今年は金婚式だったので、来年のお正月は、ホテルの豪華な三段重のおせち料理を買いたい」

というものがありました。この、

「三段重」

Kアナウンサーは、

「サンダンジュウ」

と読んだのです。え?それは、

「サンダンガサネ」

と読むべきでは?と思い、放送後、本人に話を聞くと、

「家ではいつもサンダンンジュウと言っていたので、全然気付きませんでした」

との事。しかし、国語辞典をいくつか引いて見ましたが、「サンダンジュウ」で出てくるのはやはり、

「散弾銃」

しかありません。「放送」という耳で聞く性格を考えても、ここは、

「サンダンガサネ」

「サンンダン(ガサネ)ノオジュウ」

といった方が良いとは思いますが、ネット検索すると、正に三段に重ねた重箱を、

「三段重」

と書いたものが出てきます。三重県出身の私の母に聞いたところ、

「サンダンジュウ・・・昔は言ったねえ。最近は三段も使うことがないからねえ」

とのこと。こういう言い方は、辞書には載っていないけれどもあるようです。しかし私は、「サンダンジュウ」・・・と言うと、どうしても「鉄砲」が頭に浮かんでしまいます。

ま、ネタがネタただけに「重箱の隅をつつく」ような話だったかもしれませんが・・・。

(2010、10、14)

2010年10月19日 18:00 | コメント (1)

コメント

三段重ねの重箱(じゅうばこ)だから三段重(じゅう)でよいのではないでしょうか。バラすとそれぞれ「一の重」「二の重」「三の重」となり、これも「じゅう」と呼びますよね。「うな重」も。「かさね」なら送りがなが付くのでは。

投稿者: かくた 日時:2010年10月22日(金) at 17:01