新・ことば事情
4175「ナイスボディ」
スクラップを整理していたら出てきたのが、去年のもの。2009年4月30日号の『週刊文春』の対談「阿川佐和子のこの人に会いたい・第776回」。ゲストは「女優」の原田美枝子さんでした。
その対談後の感想を阿川さんが書いた「一筆御礼」(=対談の「あとがき」ですね。)で、こんな言葉が。
「どこかで昔の、ストレートヘアをかき上げて、ちょっとふてくされてみせたりするナイスボディの暗くて反抗的な原田美枝子のイメージから遠ざかっていた気がしておりました。」
この中の、
「ナイスボディ」
に引っかかりを感じました。ときどき耳にするこの言葉ですが、「ボディ」ではなく「バディ」、つまり、
「ナイスバディ」
って言いませんか?発音的には。カタカナにすると、まあ「ボディ」なんですが。
Google検索(10月11日)では、
「ナイスボディ」= 31万9000件
「ナイスバディ」=287万0000件
「ナイスボディー」= 9万7000件
「ナイスバディー」=17万6000件
でした。やっぱり、「ボディ」より「バディ」の方が圧倒的に使われていますね。対談の内容より、そんなところに引っかかりを感じてしまいました。