新・ことば事情
4151「私には夢があります」
9月14日、民主党代表選挙で菅さんが再選を果たしました。全体では、菅さんが721ポイント、小沢さんが491ポイントと、思っていた以上の大差となりましたが、党員・サポーター票では300ポイント中、菅さんが249ポイント、小沢さんは51ポイントと大差が付き、これが全体を左右したように思います。菅さんの人気というよりも、「反小沢」が党員・サポーターの中に多かったということではないでしょうか?もちろん、「有利」と言われていた「国会議員票」で小沢さんが勝てなかった(菅さん412ポイント、小沢さん400ポイント)ことも小沢さんの敗因だとは思いますが。「無効」となった国会議員票(3人=6ポイント)には、何と書かれていたのか、また411人いる国会議員の投票総数が409だったことで「後の2人」は、どうしたのか?も気になりますが。
それはさておき、小沢・菅両氏の投票前の「演説」、小沢さんのこんな言葉が気になりました。
「私には夢があります」
・・・たぶん多くの人は、この言葉の後に、こう続くと思ったのではないでしょうか。
「希望があります。そして、持病があります」
そのぐらい、あのコマーシャル、インパクトがあるというか、頭に残るというか・・・。
我が家の5歳半の娘もよく歌っています。
「ボクにはー、ユメーがある、キボウがある、そしてー、ジビョウがある~」
「ジビョウ」の意味はもちろんわかっていないと思いますが、あんな明るいメロディーに乗せて歌われたら、
「ジビョウって、いいものかも・・・」
と思ってしまうかもしれません。
演説では、菅さんが「民主党には多種・多才(多種多彩)な人がいます」として、
「知事、市町村長、医師、弁護士、気象予報士・・・」
など"くどいぐらいに"民主党議員のいろいろな前職を、時間を使っていっていましたが、あれはすなわちそれらの前職を持つ「菅支持を事前に表明した議員たち」に向かって、
「お前たち、わかってるだろうな、この期に及んで寝返るなよ!」
という「念押し」だと私は見たのですが・・・。『元クラリオンガールもいます』とは言いませんでしたが。
演説の印象は「論理の小沢、情の菅」という感じで、演説時間は、小沢さんは与えられた時間(15分)をわずかに上回る「15分20秒」、逆に菅さんは少し短い「14分20秒」でした。(手元の時計で。)