新・ことば事情
4150「松屋のアクセント」
9月9日の「情報ライブミヤネ屋」で「銀座三越」のリニューアルの話題を取り上げました。その際に同じ銀座のライバル百貨店である、
「松屋」
も出てきたのですが、この読み方のアクセントを、女性ナレーターが、
「マ/ツ\ヤ」(中高アクセント)
と読んだところ、関東の視聴者の方々から日本テレビに、
「『マ/ツ\ヤ』では牛丼屋です。デパートのアクセントは『マ/ツヤ』です!」
という電話がたくさん入ったのだそうです。
関西には百貨店の「松屋」はない(東京の銀座店と浅草店のみ)ので、それほどアクセントは気にならないのかもしれませんが、地元の方はそれだけアクセントにも敏感だということでしょうか?
ただ、関東出身の人でもこのデパートを、
「マ/ツ\ヤ」
と「中高アクセント」で言う人もいるようなので、一概にこのアクセントを「間違い!」と決め付けることはできないとは思うのですが・・・。
一体デパートの「松屋」の本当のアクセントは、どうなんでしょうか?
これはやはり「松屋」に聞くしかない!ということで、「松屋 銀座」に電話してみました。
広報の方に電話でお話を伺うと、
「『マ/ツヤ』。平板で言いますね。『銀座』が付いても付かなくても、平たく言います」
とのことでした。
念のため牛丼の方の「松屋フーズ」にも聞きました。
「『マ/ツ\ヤ』。真ん中が上がりますね。」
「正式には真ん中が高い、と?」
「正式に・・・かどうかはわかりませんが・・社内では『マ/ツ\ヤ』と言っていますが」
「デパートの『松屋』とは、違うわけですね?」
「ええ。でも、よく間違われることがあって・・・NHKさんに間違われたこともあります」
という話でした。間違うのはたぶん「アクセント」ではなく「百貨店と牛丼屋さん」を間違うのだと思いましたが。
今後デパートは「マ/ツヤ」と読むように致しましょう。
(追記)
9月11日のNHKラジオ第一放送の午後4時のニュースで、黒沢アナウンサーが「銀座三越(三越銀座店)」リニューアルのニュースの中で、百貨店の「松屋」を、
「マ/ツヤ」
と「平板アクセント」で読んでいました。