新・ことば事情
4148「ベタホメか?ベタボメか? 2」
平成ことば事情3361「ベタホメか?ベタボメか?」で書きましたが、私は今でも、
×「ベタボメ」→○「ベタホメ」
という風に「ホメ」は濁らないと感じています。
しかし、けさ(2010年9月9日)の朝日新聞朝刊の記事で、伊東和貴記者は、
「原口氏は(中略)小沢氏をべたぼめした。」
と「濁るベタボメ」を使っていました。
「うーん、これ、濁らない方がいいんじゃないかなあ」
と独り言を言うと、「ミヤネ屋」の「ヨミ斬りタイムズ」コーナー担当のディレクターIさんが、
「私は、濁る『ベタボメ』ですねえ。」
というので、理由を聞いてみると、
「そもそも『ベタボメ』は、スッキリとはほめてない感じですねえ。ほめるのは本心ではない感じなので、濁った方がその感じが出ているように思いまして・・・・」
ホホウ、なるほど。確かに単なる「ホメ」に「ベタ」が付くと(素直に全面的にほめている場合もありますが)、「ベタ」には、
「必要以上に、過剰に」
というニュアンスもあるので、「ベタホメ」状態を、
「やや批判的に見て表現している」
ときもある。それならば、濁って「ベタボメ」の方が、ニュアンスが伝わるのかもしれないな、と初めて思いました。
コメント
文法的な事はわかりませんが、私は「べたぼめ」としか使ったことがありません。
投稿者: yoshi-q 日時:2010年09月11日(土) at 22:15
ボクは連濁で「べたぼめ」です。国語辞典も連濁を採っています。
投稿者: こやのてつお 日時:2010年09月14日(火) at 19:12