新・読書日記 2010_167
『大問題'10』(漫画・いしいひさいち、文・峯正澄、創元ライブラリ:2010、8、27)
毎年出ているので、つい買ってしまいます。また漫画ですが。文、あんまり読まなかったなあ、今回は。ごめんなさい。
アソウさんが扇子持って踊っている様子に、
「踊るアソウに、見るアソウ」
というのは笑ったなあ。一発芸ですか。また、アソウさんの失言防止のために、「電光掲示板」に演説の原稿を出すことにしたところ、「別の電光掲示板」に出たニュース速報の文字をそのまま読んでしまって、
「3日に1回、あぶりをやりました!」
ありえないけど、ムチャでおかしい。
笑いの対象は日本国内だけではない。アメリカのクリントン国務長官が大統領に向かって、
「オサマ大統領」
と言うと、すかさず大統領が、
「オバマですってば」
ありえない。ホワイトハウスが「NGK(なんばグランド花月)」になってしまってる。だからおかしい。
中でも、舛添大臣(あ、カタカナじゃなく実名だ)が、某国のポトロココ大統領と対談して言われた「日本の長寿が素晴しい」との賛辞に対して、舛添大臣が、
「大統領、それは高齢者が亡くならないからです」「つまり高齢者が生きているからです」
「互助社会の扶助が崩壊した日本の貧困は老人の年金に頼らざるを得ず、死亡届が出てこないのです、莫大に」
と答える4コママンガは(ネタばらしでごめんなさい)、先月の事件を予言しているかのようで、改めて、いしいひさいち氏の「時代を見抜き、笑い飛ばす眼の確かさ」を思った。
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