新・ことば事情
4136「もう一つのAED」
夏休みにUAEのドバイに行ってきました。
とにかく暑くて、日中の気温は46度から47度ですから、あんまり外に出ようとは思いません。せいぜいホテルのプールに入るか、冷房の効いた巨大ショッピングモールにタクシーで行くか、といった感じです。関西空港に帰ってきたときには(8月10日)、
「大阪は涼しいな。もう秋か・・・」
と思ったぐらいです。そのドバイで見つけた、
「AED」
とは・・・最近日本でも色んな場所に設置されるようになった、
「自動体外式除細動器」
ではありません。「ドバイの通貨単位」である、
「アラブ・エミレーツ・ディルハム」
の頭文字で、「AED」なんです。最初見たときは、
「なんでこんなところでAEDが??」
と思いました。だって、両替所のレート表やポスターに「AED」って書いてあるんですから。
アルファベットの2文字や3文字の略語って、同音異義語が生まれやすいんですね。たとえば、「HP」が「ホームページ」だったり「ヒューレット・パッカード」だったりするのと同じですね。
ちなみに「1AED(ディルハム)=約30円」と思っていたら、帰国後に届いたクレジットカードの請求書を見てみると、いやに安い。その時点でのレートは、
「1AED(ディルハム)=24円」
でした。つまり、思っていたのより2割安かったのです。ラッキー。これも「円高」のおかげ。海外旅行に出ると「円高」は良いですね・・・って、日本経済のことを考えると、そうばかりも言っていられないのですが・・・。