新・ことば事情
4129「ウラジカフカス」
北オセチアの首都は、
「ウラジカフカス」
というのだそうです。ウラジ・・・・裏地・・・花色木綿・・は関係ありません。『国マニア』(吉田一郎、ちくま文庫)の135ページ「アブハジア共和国・南オセチア共和国」の項に書いてありました。
そして、その意味は、
「カフカス地方を征服せよ!」
だそうです。それを読んで、「ということは・・・!」と思い当たったのは、
「ウラジオストク」
という、ご存じロシアの地名、これは、
「"オストク地方"を征服せよ!」
の意味ではないか?「オストク」って?「極東(地方)」という意味なのかな?
さっそく、ロシア事情に詳しい同期のH部長に聞きました。それによると、
「ボストーク」=「東」
なのだそうです!へぇー、あのソ連の「ボストーク・ロケット」の「ボストーク」が「東」!
ということで、
「ウラジオストク」=「東を征服せよ」
なんだそうです。やっぱり!ほぼ思ったとおり!ちなみに、
「ウラジーミル」
という人名も、もともとは、
「征服」
の意味なのだそうで、日本人にしてみると、
「勝男」
といった感じでしょうか?イタリアで「カツオ」と言うと、また別の意味になるそうですが。あ、正確には「カッツオ」か。昔、先輩の「カツオ」さんが、イタリアに行った時に困ったことになったと、ハニカミながら話していたのを覚えています。
♪オイ・スォーミ・カッツオ♪
というのは「フィンランディア」。フィン(ランド)語で「カッツオ」は、どういう意味だっけ?
(追記)
米原万里の『他諺の空似~ことわざ人類学』(米原万里、光文社:2006、8、30)を読んでいたら、
「ヴラジヴォストーク」
という表記が出てきました、1つの文章に2つの「ウ濁」が出てくると、ちょっと違和感がありますね。
「ミラ・ジョヴォヴィッチ」
みたい。それにしても米原万里さん、2006年5月25日逝去。もう7年経つんですね・・・。
(2012、3、4)
コメント
フィンランド語は知らないけど、イタリア語で「カツオ」
は「○ん○ん」を指すらしい。「イソノ」と言えば「私は」
という意味らしいので、「イソノカツオ」さんは・・・・。
昔読んだ阿刀田高の本に載っていた話でした。
投稿者: yohi-q 日時:2010年09月07日(火) at 17:45