新・読書日記 2010_176
『最前線(フォワード)は蛮族たれ』(釜本邦茂、集英社新書:2010、8、22)
いやあ、釜本さんらしいタイトルと内容。
私などは釜本さんの現役時代を知っている世代だから(引退試合は取材に行った。ぎりぎり取材者として間に合った)、そのあたりを感じつつ読んだが、「知らない世代」が読むと、また感じ方が違うのでしょうね。
本書を読むと、天才の本能だけで進んできたように見える釜本さんだが、実はかなり緻密なことも考えていたことがわかる。また、方向性に関しては、天才の感性で大きく舵取りをする、細かいことよりも大きな方針をしっかり持つということの大切さについても語っている。それが、それがタイトルに現れているのでしょうね。「蛮族」ですからねえ・・・。
読む前に思っていたよりは、ずっといい本でした。
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