新・読書日記 2010_177
『そうか、もう君はいないのか』(城山三郎、新潮文庫:2010、8、1)
単行本は2008年1月、2年半前に出てる。出ているのは知っていたが、「単行本を買って読むのはなあ」と思っているうちに、文庫本が出た。すぐに買って読んだ。
うーん、あの城山三郎が、ここまであからさまに、自らの「恋愛」について語るとは。あまりに素朴で正直な記述に、こちらが戸惑いを覚えるほど。それは「あとがき」で娘さんも書いているが、本当にそんな感じだ。そのぐらい、連れ合いを亡くしたショックは大きく、また連れ合いを愛していた、慈しんでいたんだなあと思うと、感動すらする。
これは読むべき本ですね。
star4