新・ことば事情
4124「ヘッドライト・テールライト」
中島みゆきさんの曲は大好きです。
そんな中の一つ、「地上の星」のB面・・・は今はないか、「カップリング曲」である、
「ヘッドライト・テールライト」
例のNHK「プロジェクトX」のエンディング・テーマだった静かな曲です。
『ふたたび、生きて、愛して、考えたこと』(杉原美津子)という本を、このお盆に読みました。1980年に起きた「新宿西口のバス放火事件」で全身の80%に重度の火傷を負った女性が著者です。そんな悲劇の中、生き抜いたのですが、去年「がんの告知」を受けたそうです。(詳しくは「読書日記」をご覧下さい)
この本を読んでいて、BGMとして私の頭の中に流れていた曲が、中島みゆきさんの「ヘッドライト・テールライト」だったのです。あ、同じく中島みゆきさんの「絆」という曲もぴったりです。この2曲で「決まり」です。
そう思っていたら、ふと疑問が。
「曲名は『ヘッドライト・テールライト』だが、普通は『テールライト』ではなく『テールランプ』ではないか?」
たしかに・・・。
ただ、曲名としては「ヘッドライト」の「対」としては、
「テールランプ」
では「脚韻」を踏まないので語呂が悪い。そこで、「ライト」を揃えて、
「テールライト」
にしたのではないか?Google検索では(8月25日)
「テールライト」= 62万6000件
「テールランプ」=1010万0000件
でした。「テールライト」も結構多い。でもその16倍以上「テールランプ」の方が使われていて、なじみがあるのですね。「テールライト」は
「自転車」
では、そう言うようです。