新・読書日記 2010_154
『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な『疑問から考える「行動の原因」』(島宗理、光文社新書:2010、8、20)
約束の時間に常々遅れがちな私にとって、とっても魅力的なタイトル。
目次を見ても、
「アイツは○○県民だから△△だ!?」
「人はなぜ、血液型で性格判断しようとするのか」
「人はなぜ、傘を置き忘れるのか」
「人はなぜ公衆マナーを守れなくなったのか」
など興味深い項目ばかり!早速読み始めたが・・・「とっつき」はいいのだが、そのあと著者の専門の「行動分析学」の話に入ると、途端に難しくなって読む気をなくしてしまった・・・。結論から言うと、
「人は『行動のなぜ』を『心』に求めがちだが、それは間違い」
ということ、か。
「あとがき」に書いてあるように、
「約束の時間に遅れるのは『だらしない』からでも、『県民性』のせいでもなく、約束の時間を守るために必要な行動を引き出す先行事象(時刻表など)や強化する環境要因(予定通りに到着する)が欠如していることが原因かもしれない。場の雰囲気にもかかわらず自己主張してしまうのは、『B型』だからでも『積極性』のせいでもなく、自己主張が希望がかなうことで強化され、友達の表情の微妙な変化が自己主張を抑制する先行事象にならなかった学習履歴が原因なのかもしれない。(以下略)」
というところが「キモ」なのだろう。そうすると、私は、
「それには納得できない」
という結論に達するので、「どうだかなあ・・・」という気持ちになってしまった。
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