新・ことば事情
4100「『はれのうち雨』と『しむ』」
5歳6か月になった娘のコトバの話。
天気予報でどういう予報をしていたか、という話になったときに娘が、
「『はれのうち、あめ』って言ってたで」
と言いました。
「晴の内、雨」?
ああ、
「晴れ のち 雨」
ですね。5歳児の語彙には、
「のち」
は「ない」ですね。「のち」は「口語」ではなく「書き言葉」なのだなあと、改めて確認することが出来ました。「天気予報用語」と言うことも出来ますね。
それと、「まだまだ、子ども」と実感できる、もう残り少ないコトバになってきたのが、
「しむ」
です。これに関しては、「平成ことば事情3658ハッピ」で、去年の7月14日に書きました。娘が4歳半の時です。
「ザニガニ、ハッピ(脱皮)したら、しむ(死ぬ)ねんで!」
と言ったという話。
それから1年たったある日のこと。夕飯でビールを飲んでいたら、娘が、
「あんなあ、ななせちゃん、ビールなめたけど、しまんかってんて」
と言いました。しまんかった?染みる?歯に?
って言うか、あかんやん、保育園児がビールをなめたら!
ふだん娘には、
「ビールやお酒は、子どもが飲んだら死ぬ」
と言っているのです。ということは、「しまんかった」は、
「死なんかった」
か!よかった、しまんくて。「しむ」だから活用すると「しまない」なんですね。
「ダメ」と言うと、やってみたくなるのが子ども。でもこれはやはり「ダメ」と言い続けなくては。本当は、家では(子どもの前では)飲まないようにしたらいいんですけど・・・。
コメント
道浦さんこんにちは。しかし、今年のお天気は変ですね。京都や茨木市で台風で1時間100ミリの雨、降りすぎは困ります。こちらのお天気情報はしっかり見て出かけます。では失礼します。
投稿者: ラジオ大好き鉄道ファン 日時:2010年08月13日(金) at 17:01
道浦さんこんにちは。僕の本名です。小原と申します。改めましてよろしくお願いします。このコメントから本名で投稿します。
道浦さんの分かりやすいことばの解説は、みていてためになります。
では失礼します。
投稿者: 小原正裕 日時:2010年08月17日(火) at 19:29