新・ことば事情
4097「ユネスコのアクセント」
ビキニ環礁が、ユネスコの世界遺産になったというニュースを8月2日のお昼のニュースで伝えていました。
その中で「ユネスコ」のアクセントを、日テレのアナウンサーは「平板アクセント」で、
「ユ/ネスコ」
と読んでいました。それを聴いた大田アナウンサーは、
「ええ!ぼくは『ユ/ネ\スコ』やなあ」
と言っていました。大田アナウンサーは「ミヤネ屋」本番でも、しっかり「中高アクセント」で、
「ユ/ネ\スコ」
と読んでいました。
『NHK日本語発音アクセント辞典』を引いて見ると、
「(1)ユ/ネスコ〔平板〕、(2)ユ/ネ\スコ(中高)」
と両方載っていました。「中高」の「ユ/ネ\スコ」の方が「伝統的なアクセント」なのかもしれません。
似たような4文字の外来語の「○○○コ」でいうと、
「ナ/ビ\スコ」
は「中高」しか言いませんしね。「ナ/ビスコ」は、ないでしょう。
ただ「○○○コ」という言葉には、
「メリケン粉」「小麦粉」「薄力粉」
など「粉」を「コ」と読む4拍の言葉がたくさんあって、それらは「平板アクセント」なので、それにつられて「平板」になる傾向があるのかもしれませんね。