新・読書日記 2010_147
『春宵十話』(岡潔、光文社文庫:2006、10、20初版第1刷・2010、1、30第8刷)
ちょっとこのところ「岡潔」にハマって、続けて読んでいる。はしがきにある、
「人の中心は情緒である。情緒には民族の違いによっていろいろな色調のものがある。たとえば春の野にさまざまな色どりの草花があるようなものである。」
「数学とはどういうものかというと、自らの情緒を外に表現することによって作り出す学問芸術の一つであって、知性の文字板に、欧米人が数学と呼んでいる形式に表現するものである。」
ここを読んだだけで、「ほほう!」と感服。この本を買って・読んでよかったと思った。
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