新・ことば事情
4087「武村元官房長官」
6月初めに菅総理の著書『大臣・増補版』(岩波新書:2009、12、18)を読んで、
「いま読んでいると、『枝野幸男』とか『荒井聡』とかの名前が出てきて、彼らと菅直人とは、これが最初に書かれた時、つまり『1998年からの仲間』であり、それはすなわち今回の内閣が、『旧・新党さきがけ内閣』だということを示しているのだなと思いました。内閣のサプライズで民間人起用で、あるいは顧問として、武村正義とか田中秀征が出てきたりして」
と6月4日の段階でメモしていたが、
「(結局、そんなことは「なかった」のですが)」
と、「2010読書日記116」に書きましたが・・・そんなことが、"あった"みたいなのです。
7月23日の菅総理の動向を記した日経新聞「首相官邸」(7月24日掲載)を見ると、菅総理は23日金曜日、武村正義・元官房長官とホテルニューオータニの日本料理店「なだ万」で約1時間、食事をともにしているのです。
また、同じく日経新聞1面の「政権大10部捻転②」~「『力は数』を超えて」にも、
「参院選の直後、枝野と国土交通省の前原誠司(48)は、たちあがれ日本の幹事長、園田博之(68)、前衆議院議員の渡海紀三朗(62)らと都内で密会。23日昼には菅自ら元蔵相の武村正義(75)らと都内のホテルで向き合った。93年結成の新党さきがけ。その人脈もねじれの先を見越して動く。小沢が反小沢と目されてきた前原を対抗馬に担ぐとの見方すら出てきた。」
とあります。
このところの猛暑は1994年以来と言われていますが、94年の猛暑はその前年、自民党が下野して日本新党の細川内閣ができ、その細川総理が4月に首相をやめ、羽田、"村山"と目まぐるしく総理が変わった年。そういえば日本相撲協会の理事長代行は"村山"(弘義)さん・・・なんだか16年前と構図が似ているような。16年前の亡霊が現れそうで、怖いです。(どんな亡霊?)あの年もワールドカップ(アメリカ大会)があったなあ、まだ、日本は出られなかったけど。(前年の「ドーハの悲劇」のおかげで)あの時はPK戦で、イタリアのR・バッジオ選手がはずして、ブラジルが4度目の優勝をしましたね。