新・ことば事情
4065「携帯電話の数え方」
先日、日本相撲協会を解雇された「大嶽親方」が、部屋から出てきたところを、報道の記者が歩きながらインタビューを試み、「元」大嶽親方がそれに答えていました。その中で記者が、
「(押収された)携帯電話の台数は?」
という質問をしたところ、「元」大嶽親方はこう答えました。
「台数?1個しかないっす」
つまり、記者は携帯電話の数え方(助数詞)は、
「台」
だと思ったのに対し、「元」大嶽親方は違和感を覚えて、
「個」
で答えたというシーンでした。
私も所属している日本新聞協会新聞用語懇談会放送分科会が2008年9月にまとめた『放送で使用する助数詞』という冊子によると、「携帯電話」は「電話」と同じく、
「台」
で数えることになっています。「元」大嶽親方は42歳、助数詞は何でも「個」で数える世代なんでしょうかね?