新・ことば事情
4059「予選リーグ」
ワールドカップも終わっちゃいましたが・・・
6月25日、デンマーク戦に3対1で勝利し、
「1次リーグ突破」
「決勝トーナメント(ベスト16)進出」
を決めたあとの岡田武史監督の記者会見の様子をテレビで見ていたら、フリーランスの記者がたくさんいました。後藤(健生)さんも質問していましたね。その意味では、
「開かれた記者会見」
だったのですね。その中で岡田監督も日刊スポーツの記者も、
「予選リーグ」
と言っていました。実況の日本テレビ
「グループリーグ突破をかけた戦い」
と言っていました。6月28日の「ニュースゼロ」でも、
「グループリーグ」
と言っていました。読売テレビでは、
「1次リーグ」
と言うようにしていたのですが、日本テレビは「グループリーグ」なのかな?
少なくとも南アフリカのゲームは「本大会」なので、
「『予選リーグ』ではない」
と思うのですが、なぜか実際に戦っている岡田監督が「予選リーグ」と。
また、サッカー関係者の中にも、「予選リーグ」と言う人がいます。今回ワールドカップでスタジオのゲストで出演していた、
「木村和司さん」
です。彼も「予選リーグ」と言っていました。もしかしたら、以前はみんな「予選リーグ」と言っていたのかもしれませんね。
なお、4年前のドイツワールドカップの時に書いた「平成ことば事情2581・1次リーグとグループリーグと予選リーグ」もお読み下さい。
それにしてもかわいそうだったのは「試合の警備員」の皆さんです。だって、1メートル間隔ぐらいで立っている警備員の皆さんは、どんなに盛り上がっていても、
「観客席の方を向いて警備」
しているのですから。誰よりもピッチに近いところにいるのに、試合の様子は全く見られない。ああ、かわいそう。